裏金疑惑:韓明淑元首相の初公判(下)

 検察はまた、「郭元社長が金を渡したと陳述した人物は、韓元首相のほかにカン・グィソプ氏がいる。参考人である民主党関係者の協力を得られず、カン氏についての捜査を進行中だ」と語った。カン氏は丁世均(チョン・セギュン)民主党代表の元補佐官だ。

 2時間ほど行われた同日の公判では、終始一貫して、検察と韓元首相との間で激しい攻防戦が繰り広げられた。

 韓元首相は冒頭陳述で、「収賄容疑は余りにも不当で、悪意的なねつ造だ。郭元社長は“韓明淑ターゲット捜査”でどれほど脅迫された挙句に、このような突拍子もないうその陳述をしたのだろうか」と述べた。

 これに対し、権五成(クォン・オソン)ソウル中央地検特捜2部長は、「この事件は政府系企業の社長人事の口利きに関する贈収賄事件にすぎない」と反論した。

 この日、ソウル中央地方法院311号法廷には、イ・ヘチャン元首相をはじめ柳時敏(ユ・シミン)元福祉部長官、盧武鉉(ノ・ムヒョン)前大統領後援会長だった放送作家の李基明(イ・ギミョン)氏など、親盧(盧武鉉前大統領と親しかった)グループを中心とした韓元首相支持者200人余りが集まった。

李明振(イ・ミョンジン)記者

鄭智燮(チョン・ジソプ)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

このページのトップに戻る