性犯罪:無期懲役など厳罰相次ぐ

 児童を狙った性犯罪やわいせつ行為の常習者に対し、裁判所が最高で無期懲役を宣告するなど、最近は重い刑罰が科されるケースが増えている。

 ソウル高等裁判所刑事3部は、11歳の少女から60代の女性まで11人を強姦(ごうかん)し、さらに強盗なども繰り返してきた容疑で起訴されたユン某被告(44)に対し、1審と同じ無期懲役を宣告し、電子バッジを10年間装着するよう命じた。判決理由について裁判長は、「被害者の一部は、残忍な犯行を忘れるために引っ越し、捜査機関に対しても連絡を取ろうとしない。被告が社会に戻った場合には、再犯の危険性が非常に高いため、社会から永遠に隔離する必要がある」と述べた。

 また、ソウル高裁刑事9部も、インターネット上でのゲームを通じて知り合った12歳の少女をホテルに連れ込み、強姦するなどして起訴されたチェ某被告(24)に対し、1審の懲役3年よりも重い懲役4年を宣告した。

 判決理由について裁判長は、「幼い被害者が今後成長するに当たり、大きな障害になることも考えられるため、厳罰は避けられない」と述べ、5年間の電子バッジ装着も命じた。

 大法院(日本の最高裁に相当)は2005年から08年にかけて、京畿道周辺のマンションで、夜間にエレベーターを利用する女性の後をつけ、階段で二人を強姦し、エレベーター内で自慰行為をしながら15人にわいせつな行為を行ったとして起訴されたオ某被告(32)に対し、懲役12年の刑を宣告した1・2審の判決を確定した。

鄭漢国(チョン・ハングク)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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