大人のファッションの流行を追う子供服

 最近、子供服ブランドがスキニーパンツ(体にぴったりフィットするズボン)やミニワンピース(太ももまでの長さのワンピース)のような、大人の流行ファッションを反映した商品を販売している。

 業界関係者が9日に語ったところによると、子供服ブランドのリーバイス・キッズの場合、昨年11月から3カ月間で、スキニーパンツが80%近い販売率を記録したという。スキニーパンツは、若い女性なら1着くらいは持っている、流行のファッションアイテムだ。リーバイス・キッズは今春、ジーンズのうち、スキニー製品の割合を90%まで増やす方針だ。

 若い女性がスキニーパンツと合わせる「ロングフードTシャツ」(お尻までの長さのフード付きTシャツ)や子供用ミニワンピースの場合、今年1、2月の販売量が昨年に比べて40%増加した。

 子供服が大人のファッションを追う現象は、有名ファッションブランドでも見られる。

 バーバリー・チルドレンでは、バーバリーの象徴ともいえるトレンチコートを子供用に制作し、昨年秋に90%を超える販売率を記録した。ビーン・ポール、トミー・ヒルフィガー、フィラなどの子供服ブランド、ビーン・ポール・キッズ、トミー・ヒルフィガー・チルドレン、フィラ・キッズなどでも、Tシャツや靴など、大人用売り場で人気の商品と似たものがよく売れている。

 アクセサリーなど、服と合わせる小物の販売比重が高まっている点も、大人物の傾向と似ている。バーバリー・チルドレンは、今秋大人用のかばんと同じタイプの子供用かばんを売り出す予定だ。

 ロッテ・デパートで子供向け商品の企画担当を務めるキム・サンヨル課長は、「最近の若い親たちは、ファッションに関心が高い上、自分の好みに合わせて子供服を選ぶ傾向が目立つ。昨年から『ファミリールック(家族がおそろいの服を着ること)』が大きく流行しているのも、子供服が大人服のトレンドを追っている理由の一つだ」と話している。

金承範(キム・スンボム)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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