金正男氏、マカオで韓国人と杯を交わす=政府当局者談
金総書記の「黒い手・白いつめ」は腎臓病だから?
北朝鮮の後継者候補から外れたといわれている、金正日(キム・ジョンイル)総書記の長男、正男(ジョンナム)氏が、最近マカオのある飲食店で韓国人と酒を飲んでいたことが、9日までに分かった。これは、政府当局者が同日、「マカオに行った複数の韓国人が、飲食店で正男氏を見掛け、『どこかでよく見た人だ』と思いながらじっと見ていたところ、正男氏の方から『一緒に酒を飲もう』と提案、酒を飲みながら語り合ったという話を聞いた」と述べたもの。
また、金総書記が3月末から4月初めに訪中する可能性について、この当局者は「時期を確定するのは難しいが、可能性と蓋然(がいぜん)性がある」と語った。さらに、金総書記の手が、この1年間でひときわ黒ずんだ一方で、つめは白く濁ったという話から、腎臓病を患っているとの分析も同日、一部で取りざたされた。これについて当局者は「健康に問題があるにしては、最近の活動量は多すぎると思う」と述べた。また、不法入国した韓国人4人を拘束しているという北朝鮮の発表に関連し、政府当局者は「所在がつかめていない二人について、家族から情報提供があり、確認を急いでいるが、この二人が北朝鮮の言う4人に含まれているかどうかは分からない」としている。
一方、この当局者は、金大中(キム・デジュン)、盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領時代に悪化した韓米関係を象徴する話も伝えた。北朝鮮の対南政策責任者だった金容淳(キム・ヨンスン)労働党書記兼統一戦線部長(2003年死去)が2000年9月に金総書記の特使として済州島を訪問した際、韓国はこの数時間前に初めて米国にこのことを通知したが、オルブライト米国務長官(当時)は李廷彬(イ・ジョンビン)外交部長官(同)に対し、「これではどう一緒に仕事をしようというのか」と抗議したことがあったというものだ。この関係者は「逆に、米国は同年10月、朝鮮人民軍の趙明禄(チョ・ミョンロク)総政治局長兼国防委員会第1副委員長がホワイトハウスを訪問することを、韓国政府に3時間前になってから通知するなど、韓米間のやりとりがスムーズでないことが多かった」と述べた。
特に、金大中元大統領については、「いろいろと知っていることが多く、論理がはっきりしており、人に教えたがる傾向があると感じたため、ブッシュ前大統領に会うときは言葉を控えるよう補佐することも、外交官の仕事の一つだった」と振り返った。
鄭佑相(チョン・ウサン)記者
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