「身長順に番号を付けないで」

 「お母さん、また1番になっちゃった」

 今月2日、新学期が始まったソウルA小学校5年生の保護者Bさんは、子供が30人クラスの中で、(身長順で)1番になったと聞き、がっかりした。3年生のときからずっとクラスで一番背が小さく、最近、「どうしてわたしは背が低いの」と外見に対して敏感な反応を見せるようになってきたからだ。

 Bさんが担任教師に電話で相談したところ、教師は「席順を決めるのに、ひとまず身長順にした。今後は名前の順の出席番号を使う」と話した。

 以前は出席番号も身長順で決めており、身長が最も低い児童が1番になっていたが、2004年以降、多くの学校で名前の順に出席番号を決めている。当時、「出席番号を身長順で決めるのは、外見による差別だ」という批判が起きたため、教育人的資源部(現・教育科学技術部)は名前の順で番号を決めるよう、各市・道の教育庁に勧告した。

 しかし、学校現場では席を決めたり、遠足、体育活動をしたりする際には、依然として身長順の番号を使用している。ソウル市教育庁の関係者は、「多くの小学校が名前の順で付けた出席番号と、身長順の番号を併用している。体育など身体的活動の際には、体格の差を考慮しないわけにはいかない」としている。

 ソウル地域に住む小学生の保護者イさん(38)は、「最近の小学生は、4年生くらいで思春期に入り、背が低いと『負け組』とからかわれるなど、外見に敏感だ。高学年は、学期の初めから出席番号だけを使用してほしい」と話している。

オ・ヒョンソク記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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