米国、北朝鮮外相に呼び出し状

故・金東植牧師拉致事件などに関し

 米国の永住権を持っていた故・金東植(キム・ドンシク)牧師の拉致事件や、レバノンのイスラム教シーア派武装組織「ヒズボラ」による対イスラエル攻撃に北朝鮮が関与していたとされる疑惑に関し、米国の裁判所が今年1月、北朝鮮の朴義春(パク・ウィチュン)外相に対する呼び出し状を発行したことが分かった。米国国営ラジオ局「ボイス・オブ・アメリカ(VOA)」は10日、ワシントンの連邦地裁から入手した「発送証明書」を引用し、このように報じた。

 金牧師は2000年1月、中国で脱北者を救おうとして北朝鮮に拉致され、軍事基地で餓死したとされる。これに対し、金牧師の家族は昨年4月、北朝鮮政府を相手取り、損害賠償請求訴訟を起こした。

 また、06年にヒズボラがイスラエルを攻撃した際、北朝鮮が兵器を提供したとして、昨年4月に米国人30人が北朝鮮政府を提訴していた。

アン・ヨンヒョン記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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