釜山少女暴行殺害:プロファイラーが容疑者の逃亡先を予測

「付近に隠れている可能性大きい」と分析

 釜山市で中学校入学を控えた13歳女児が暴行、殺害された事件のキム・ギルテ容疑者は10日午後3時ごろ、犯行場所から遠くない、同市沙上区徳浦市場周辺の建物に隠れていた。プロファイラー(犯罪行動分析要員)は、キム容疑者が犯行現場周辺に隠れているということを予想していた。

 キム容疑者の犯罪履歴や生活習慣、性向、心理などを綿密に分析したプロファイラーは、刑務所で11年間服役したキム容疑者が、極端な不安感や対人回避などパニック状態を見せ、携帯電話やインターネットを使わない点から、自宅や犯行現場周辺に隠れている可能性が大きいと予測した。プロファイラーは、キム容疑者が運転免許を持っていないことから、車を盗んで逃亡する可能性は少なく、公開捜査で顔が割れていたため、公共交通機関を利用し、逃亡することも考えられず、狭い生活環境を維持し、隠れていると分析した。

 警察の捜査も、プロファイラーの分析に従って進められた。警察は、キム容疑者が釜山市外に逃亡できないよう、沙上区周囲に捜査網を張った。警察は沙上区を三つの区域に分け、警察署1カ所当たり1区ずつを担当し、捜査を起こった。警察は事件初期、釜山警察庁所属のキム・ヘソン警察署長を投入し、9日に安養市の小学生を殺害したチョン・ソンヒョン死刑囚、連続殺人犯のチョン・ナムギュ死刑囚を担当した警察庁科学捜査センターのクォン・イルヨン警衛(警部に相当)を急きょ投入した。

 これらの専門家らは、キム容疑者が社会的に関心を受けずに育ち、閉じこもり型の人間として成長する過程で、社会に対する恨みを抱き、怒りを抑えることができず、若い女性を殺害しようとした可能性が高いと分析している。

チェ・ソンジン記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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