電子足輪破壊し逃走、性犯罪者を検挙 /始興

 電子足輪を装着していた性犯罪者が先月中旬、足輪を破壊して行方をくらまし、10日夜に京畿道始興市内のインターネットカフェで20日ぶりに検挙された。

 法務部によると、京畿道安山市檀園区在住で電子足輪の装着対象者の男(28)は、先月18日に足輪を破壊して逃走していた。

 男は5回の性犯罪歴があり、2007年7月に勤務先のカラオケ店のコンパニオンの女性を追跡し、性的暴行を加えようとした事件で懲役2年6月の判決が確定。今年1月29日に仮釈放され、電子足輪を装着した状態で保護観察下にあった。

 法務部は仮釈放に当たり、深夜時間帯には安山市の自宅から外出することを禁じる命令を下していたが、男は電子足輪を破壊し、20日間にわたり捜査機関の追跡をかわしていた。

 男は破壊した電子足輪を自宅周辺の古着回収箱に捨てていた。捜査当局は2月19日に裁判所から拘引状を取得し、男を指名手配していた。

 今回の事件をめぐっては、電子足輪装着者に対する管理や監視に問題があったのではないかとの指摘が出ている。電子足輪法は足輪を破損した場合、7年以下の懲役または2000万ウォン(約160万円)以下の罰金刑を科すと定めているが、性犯罪者が足輪を破壊し逃走するケースは後を絶たない。

李明振(イ・ミョンジン)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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