ソウル市教委幹部が収賄か、検察が捜査開始

 ソウル市教育庁の人事不正事件を捜査しているソウル西部地検は10日までに、ソウル市教育委員会の幹部P氏が、現職の高校校長K氏から昇進の見返りとして金銭を受け取ったとの情報を入手し、事実関係の確認に着手したもようだ。

 大検察庁(最高検に相当)関係者によると、P氏はソウル市教育庁で人事を統括するポストを務めていた2004年から05年にかけ、当時ソウル市内のL高校の校監(教頭に相当)だったK氏が奨学士(教育目標・教育内容・学習指導法などについて、教育現場への指導・助言を行う専門職公務員)に昇進する便宜を図り、見返りとして金品を受け取ったとの情報が寄せられたという。同関係者は「検討の結果、信ぴょう性があると判断し、今月6日にソウル西部地検に事実関係を通知した」と説明した。

 K氏は05年9月にソウル市教育庁の奨学士となり、08年に奨学官(地方教育行政機関で学習指導や教育活動を統括する専門職公務員)に昇進し、同年9月から校長を務めている。K氏は昨年末、監査院が不正昇進疑惑を指摘し、検察に告発した26人に含まれている。

 P氏は本紙の電話取材に対し、「事実無根であり、K氏についてはよく知らない」と話した。K氏も「人事上の請託を行ったことはなく、すべて自分の実力で昇進した」と容疑を否定した。

チョ・ベッコン記者

キム・チュンリョン記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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