【訃報】法頂僧侶77歳=『無所有』の著者

 随筆集『無所有』の著者として有名な法頂僧侶が11日午後1時52分ごろ、ソウル市城北区城北洞の吉祥寺で死去した。77歳だった。

 肺がんの治療を受けていた法頂僧侶は、この日昼ごろ、入院していたサムスン・ソウル病院から、自身が建立した吉祥寺に向かった。死を迎える前に、静かに身の周りの整理をするためだったとみられる。

 法頂僧侶はこれまで何度か肺がんの手術を受けており、昨年12月から病状が悪化し、済州道西帰浦市で療養するなど、闘病生活を送っていた。しかし、最近になって容態がさらに悪化、サムスン・ソウル病院に入院し、治療を受けていた。

 法頂僧侶は随筆集『すべてを捨てて去る』をはじめ、『無所有』『山には花が咲く』など、20冊を超える著書があり、仏教界を代表する文人といわれてきた。1997年に吉祥寺を建立、2003年まで会主(法会を主管する法師)を務めてきた。

 葬儀は13日午前11時、全羅南道順天の松広寺で行われる。

キム・ジョンフン記者

チョソン・ドットコム/朝鮮日報日本語版

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