KDDIが行動追跡ケータイ開発

 位置だけでなく、行動まで追跡できる携帯電話が、日本で開発された。イギリスのBBCテレビは10日、「日本の通信会社KDDIが開発、このたび公開した携帯電話は、『歩いている』『階段を上がっている』『掃除中』など、所有者の行動内容を詳しく把握し、知らせる機能を持っている」と報じた。すでに使用者の行動を分析できる携帯電話が登場しているが、これは歩く、走るなどの単線的な動きに限られていた。KDDI関係者はBBCのインタビューに対し、「この技術は、社員らの業務能力を最大値まで引き上げるのに使えると期待される。それだけではなく、遠隔治療に活用し、患者の状態を医師に効率的に伝えるのにも役立つだろう」と語った。

 携帯電話で職場の上司が、社員の一挙一動を監視するようになると、私生活侵害についての議論が避けられないだろう。弁護士の日隅一雄氏はBBCのインタビューに対し、「行動追跡携帯電話は非人間的で無責任な技術。新しい技術は人間を監視するのではなく、人生の質を向上させるのに使われるべきだ」と非難した。

キム・シンヨン記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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