サッカー:マンU朴智星が大活躍=欧州CL

マンU、ミランに大勝しベスト8進出

大舞台に強い朴智星、韓国代表にも朗報

 豊富な運動量で、韓国の「酸素タンク」といわれる朴智星(パク・チソン)=マンチェスター・ユナイテッド(マンU)=。12日現在、サッカー・ワールドカップ(W杯)南アフリカ大会まで91日と迫ったが、大会が近づくにつれ、韓国のサッカーファンの関心は朴智星のコンディションに集まっている。11日(韓国時間)に行われた欧州チャンピオンズリーグ(欧州CL)決勝トーナメント1回戦第2戦は、「これぞ朴智星」という魅力を存分に感じさせてくれる試合だった。

朴智星がゲームを支配

 マンUのアレックス・ファーガソン監督はこの日、ACミラン(イタリア)との第2戦で、朴智星を中央MFに起用するという勝負に出た。朴智星は先月の第1戦でも、いつものサイドではなく中盤でプレーし、活発な動きでチームの3-2での勝利に貢献した。

 朴智星が中盤でマンマークしたのは、ミランのMFでイタリア代表のアンドレア・ピルロ。ピルロは2006年W杯ドイツ大会で、テクニカル・スタディー・グループ(TSG)が選ぶ試合ごとの最優秀選手(MVP)に、大会最多の3度も選ばれた、トップレベルのMFだ。

 そのピルロを、朴智星は徹底的に封じ込めた。第1戦では両チーム最多の12.11キロを走り、ピルロの動きを封じて効果を発揮した朴智星は、この日も11.88キロを走り、豊富な運動量でミランの攻撃の起点となるピルロを封じ込めた。

 精力的な動きでゲームの流れをマンUに引き寄せた朴智星は、ゴールまで決める大活躍ぶり。ルーニーの2ゴールでリードしたマンUは、後半14分、朴智星の追加ゴールで勝負を決定的にした。朴智星はペナルティーエリア右で受けたパスが自分の足に当たって転がると、体を傾けてスライディングシュート。05年の欧州CL準決勝で、PSVアイントホーフェン(オランダ)のユニホームを着てACミランのゴールネットを揺らした朴智星が、「ミラン・キラー」であることを証明した瞬間だった。

チャン・ミンソク記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

このページのトップに戻る