農水産物価格急騰、食卓を直撃(上)

 「ズッキーニ2本にキュウリ1袋で1万ウォン(約800円)じゃ、とても買えない」(主婦キム・ジヨンさん)

 「サバもこんなに値上がりしたなんて。ため息は出るけれど、子供たちが食べたいというから仕方ない」(主婦シン・ヨンジャさん)

 ソウル市内の「新世界イーマート竜山店」を取材に訪れると、買い物客からそんな嘆きが聞かれた。

 水産物売り場でパック入りの魚を買おうかどうか迷っている主婦が数人いた。キム・ヘリさん(33)は「カレイを買おうと思って来たが、高すぎて手が出ない。サンマが安いというのでそれを買ったのがやっと。昨年の今ごろに比べると2-3倍高い。財布を開けるのが怖い」と話した。

 野菜売り場の雰囲気も同じだった。品定めをしながら、値段を見ては素通りする人が多かった。白菜1個が1年前の2倍以上の2980ウォン(約240円)。長ネギ、サンチュ(カキヂシャ、焼き肉などを包んで食べる葉野菜)も20%前後値上がりした。売り場担当者は「割引イベントを行わなければ、買い物客は関心を示さない」と話した。

 最近主な農水産物の価格が大幅に上昇し、食卓を直撃している。昨年末の寒波と大雪で農産物の作況や水産物の漁獲量が思わしくない上、3月に入っても気象条件が悪く、供給量が落ち込んでいるためだ。

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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