農水産物価格急騰、食卓を直撃(下)

白菜、1年前の2倍に

 農水産物流通公社によると、直近の1週間にビニールハウスから出荷する青果類の卸売価格が急騰したという。こうした品目はすぐに出荷しなければ商品価値が低下するため、天候など外部要因の影響を受けやすい。サンチュ(上級品)の場合、今月3日に4キロ当たり9600ウォン(約770円)だったものが、10日には2万1600ウォン(約1730円)へと125%も上昇した。このほか、キュウリ(43.2%)、青トウガラシ(63.9%)、ナス(39.9%)などの値上がりも目立った。

 同公社関係者は「過去1週間に雨や雪または曇りがちの日が続き、日照量が不足し、青果類の栽培に影響が出た。出荷量が減少し、価格が急騰した」と話した。白菜は低温倉庫に保管していたものが出回る時期だが、1キロ当たりの価格は1週間前の930ウォン(約75円)から1030ウォン(約83円)へと10.8%値上がりした。

価格安定は3月末以降か

 水産物の価格も上がる一方だ。今月に入り、大型スーパーでタチウオ1匹の価格は5500ウォン(約440円)で、1年前より70%上昇し、過去10年間で最高値を付けた。

 のりの場合、1-2月に厳しい寒さが続き、産地価格が2倍に上昇した。ロッテ百貨店のイム・ジュンファン先任商品規格者は「冬の厳しい寒さで成長が遅れた」と説明する。このほか、カタクチイワシの干物(2キロ入り)の卸売価格は10日、1年前より79%高い2万1800ウォン(約1750円)に達した。

 統計庁によると、先月の農水産物など生鮮食料品の物価上昇率は前年同期比で8.4%を記録し、消費者物価上昇率(2.7%)の3倍に達した。量販店イーマートの関係者は、「天候が回復する3月末か4月初めには価格が安定を取り戻すのではないか」と話した。

金承範(キム・スンボム)記者

崔宝允(チェ・ボユン)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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