2000万人の会員情報不正入手し販売、3人逮捕

 仁川地方警察庁は11日、大手流通業者などのインターネットサイトから2000万人分の会員情報を不正入手し販売した疑いで、容疑者3人を逮捕したと発表した。韓国国内での情報流出事件としては過去最大規模。

 調べによると、容疑者は25歳の無職の男2人を含む3人で、2008年12月から今年1月にかけ、普段から親しいハッカーの男(32)に100万ウォン(約8万円)を支払い、一般企業やソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)サイトの「アイラブスクール」など25のウェブサイトから2000万人分の会員情報を不正入手した疑い。このうち、新世界百貨店の「新世界ドットコム」では、会員800万人のうち330万人分の情報が流出した。

 容疑者らが入手した個人情報には、ID、パスワード、電子メールアドレスだけでなく、氏名、住所なども含まれている。

 容疑者らはインターネットのポータルサイト上に「データベース売ります」という広告を出し、広告業者ら約70人に対し、個人情報を1億5000万ウォン(約1200万円)で売却していたという。

 容疑者らはまた、08年に「大学修学能力試験(修能=日本のセンター試験に相当)の問題をハッキングできる」などとうたった詐欺行為で、ネットユーザー33人から2168万ウォン(約174万円)を詐取した。このほか、インターネット賭博サイトの運営者に対し、「サイトをダウンさせる」などと脅迫を行い、800万ウォン(約64万円)をゆすり取った疑いも持たれている。

仁川=李信栄(イ・シンヨン)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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