裏金疑惑:韓元首相に最高級ゴルフクラブをプレゼント(上)

大韓通運元社長「ゴルフを習うよう勧めた」

11日、ソウル中央地裁(ソウル市瑞草区瑞草洞)に姿を見せた韓明淑(ハン・ミョンスク)元首相(左)と大韓通運の郭泳旭(クァク・ヨンウク)元社長。/写真=オ・ジョンチャン記者
 韓明淑(ハン・ミョンスク)元首相(66)に対し、国営企業の社長への任命について便宜を図るよう依頼し、5万ドル(現在のレートで約453万円、以下同じ)のわいろを渡したとして起訴された、大韓通運の郭泳旭(クァク・ヨンウク)元社長(70)は11日、「韓元首相が女性部長官だった2002年8月、ゴルフ用品店へ一緒に行き、日本製(本間ゴルフ)のクラブフルセットなど、ゴルフ用品を買って差し上げた」と証言した。

 郭元社長はこの日、ソウル中央地裁刑事27部(キム・ヒョンドゥ裁判長)で行われた韓元首相の公判に証人として出廷し、「長官を退任した後、ゴルフでも習ったらどうか、と勧めるために買って差し上げた。(ゴルフを習うよう勧めたところ)韓元首相も“やってみよう”と答えたため、一緒に(ゴルフ用品店へ)行った」と述べた。

 また、「ゴルフ用品店の店員が、韓元首相に“奥様ですか”と聞いてきたため、わたしが“高貴なお方に対して、奥様とは失礼だ”と叱り付けたことがある」と証言した。

 一方、検察は公判で、ゴルフ用品店の販売伝票と、郭元社長がゴルフクラブの購入費に充てた10万ウォン(約8000円)の小切手100枚の流れを追跡した資料を証拠として提出した。

 販売伝票によると、ゴルフクラブは日本製の最高級品「本間4S」で、アイアンセットの価格は450万ウォン(約36万円)、ドライバーは200万ウォン(約16万円)を超える。検察は、「郭元社長が韓元首相に対し、58万ウォン(約4万6500円)のゴルフバッグや、23万ウォン(約1万8000円)のスポーツバッグもプレゼントした」と述べた。なお、販売伝票では、バッグの購入者として、韓元首相の名前が書かれていたという。

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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