アルバイト名目で消費者金融と契約させた相手から融資金をだまし取ったとして、詐欺罪に問われている高岡市福岡町上蓑、無職、中村智恵被告(37)の初公判が5日、富山地裁(坂田正史裁判官)であった。中村被告は「間違いありません」と起訴内容を認めた。
検察側の冒頭陳述によると、中村被告はパチンコなどをするため消費者金融などから度々借金。08年ごろ、インターネットの掲示板で見た「消費者金融の知人の営業成績を上げるため、融資を申し込んでくれたら謝礼を1割渡す」という内容の書き込みをまねて出会い系サイトなどで契約者を募り、今年1月までに20歳前後の若者を中心に現金をだまし取ったという。
この日は那覇市の公務員男性から現金50万円を詐取した事件のみ審理。先月25日に追起訴された9件や他の追起訴を予定している事件は、今後の公判で審理する予定。【岩嶋悟】
毎日新聞 2010年3月6日 地方版