脱北女性が米国で「勇気ある女性賞」受賞

イ・エラン教授、米大統領夫人とクリントン長官が称賛

 脱北者のイ・エラン敬仁女子大学教授が10日、米国務省から「勇気ある国際女性賞」を受賞した。授賞式では、米国のバラク・オバマ大統領の夫人ミッシェル・オバマ氏とヒラリー・クリントン国務長官が、イ教授の脱北者に対する支援と大きな貢献を高く評価した。

 「イ教授は、北朝鮮の収容所に8年間収容され脱出した後、常に脱北者のために努力を傾ける人権擁護者となり、国会議員に挑戦した最初の脱北者」(ミッシェル・オバマ氏)

 「イ教授はソウルで、脱北者の生活や教育を改善するために先駆的な役割を果たし、女性の地位向上のために努力し、北朝鮮の悲惨な人権状況を広く世間に知らせようと懸命に取り組んできた」(クリントン長官)

 この日の授賞式には、韓悳洙(ハン・ドクス)中米大使やチョン・シネ前連邦労働部次官補も出席し、受賞を祝った。

 昨年1月、オバマ政権発足以降、ミッシェル夫人とクリントン長官が脱北者に直接会って激励したのは、今回が初めてだ。イ教授は97年に脱北した後、脱北女性やその子供たちを助けるための基金を設立し、彼らが異国の地で定着できるようさまざまな取り組みを行ってきた。梨花女子大学食品栄養学科で博士号を取得し、18代総選挙では、国民失郷安保党の比例代表として公認された。民族衣装の韓服を身にまとい授賞式に臨んだイ教授は、「わたしにこんな幸せな時間が訪れたという事実に驚いている。ほかの北朝鮮の住民たちにも、このような栄光の時間が訪れることを願う」と話した。

 なお、このほかにも、アフガニスタン、ガーナ、ドミニカ共和国、ジンバブエの女性が同賞が受賞した。

ワシントン=李河遠(イ・ハウォン)特派員

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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