テレビよりもライブの舞台で活動してきた、『岩の島』で有名な歌手キム・ウォンジュン（51）が、北朝鮮の子供たちを救うため、再びギターを手にした。「2010年パンを作る公演－キム・ウォンジュンの毎月の歌」というタイトルで、今月から年末まで、10回にわたるリレー公演を開催する。キム・ウォンジュンは2003年から04年にかけて、24回の公演を行い、平壌に「子供栄養パン工場」を建設するために力を注いだ。

　公演は今月15日午後7時30分、光州市の社稷公園光州コンテンツ産業支援センターで幕を開ける。その後、毎月第3月曜日にテーマを変えながら続けていく。今年の公演は、歌・企画・演出を担当するキム・ウォンジュンだけではなく、パンソリ（一人の歌い手と太鼓による歌劇）の名人ユン・ジンチョル氏（伝統音楽担当）、作曲家キム・ヒョンオク氏（クラシック担当）、画家チュ・フン氏（パフォーマンス担当）、ギタリストのユ・ナムス氏、歌手グループ「楽童たち」のメンバー（チャン・クァンサン氏、イ・ヒョンミ氏、アン・ヒュ氏、オ・ボンニョル氏・共にボーカル担当）が共に作り上げていく。公演は無料で、募金箱と北朝鮮の子供を助ける口座を通じ、基金を集める。基金は、パンの材料を購入し北朝鮮に送るのに使われる予定。

　キム・ウォンジュンは大学生だった1984年、オムニバスアルバムに収録された曲『岩の島』がヒットしたことがきっかけでデビューし、『織り姫へ』などで人気を集めた。日本の主要都市でのツアー、北朝鮮に肥料を送るための募金公演などを行い、2002年には「さようなら地域感情（地域間の対立感情）」を叫びながら49日間、49都市で歌った。今までに5枚のアルバムを出している。

光州広域市＝金性鉉（キム・ソンヒョン）記者