政策金利据え置きで市中金利低下

 基準金利の譲渡性預金証書(CD)金利が低下していることを受け、銀行の住宅担保ローン金利も低下に転じた。韓国銀行が11日に政策金利の据え置きを決めて以降、市中金利も低下が続いている。金利低下は、市中で適当な投資先がない余剰資金がCDや債券に流入していることが背景だ。

 昨年末以降、年2.88%で動かなかった3カ月物CD金利は過去1週間で急落し、12日には2.83%を付けた。韓銀が政策金利を年2%に据え置いた11日以降の下げ幅は0.3%に達した。証券会社のCD取引担当者は「CDを買い付ける資金がだぶつく中、CDを発行する銀行が少ないため、金利が低下した。今後もこうした傾向が続けば、CD金利は2.6-2.7%まで低下する可能性がある」と指摘した。

 CD金利の下落を受け、国民銀行では1週間物CD金利に連動する住宅担保ローン金利が0.03%低下し、4.61-5.91%となった。住宅担保ローン金利の低下は2カ月ぶりだ。

 住宅担保ローンで1億ウォン(約800万円)を借り入れた人の場合、CD金利が現在の2.8%台から2.6%台に低下すると、年間で金利負担が20万ウォン(約1万6000円)ほど軽減される。

 国債利回りも連日低下している。3年物国債利回りは年初に4.4%だったが、11日に4%を割り込み、12日には3.93%を付けた。

 債券市場関係者は「金利上昇への期待感から債券を売った投資家が、(金利凍結で)再び債券を買い戻し、金利が低下した」と指摘した。

 15日に発表される3月のCOFIX(資金調達費用指数)も、市中金利の低下で小幅ながら下がるとみられている。

チョン・チョルファン記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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