双竜自に再建支援、ハイニックスは国内売却へ
知識経済部長官が政府方針説明
チェ・ギョンファン知識経済部長官は12日、ソウル市内で開かれた「第24回朝鮮経済フォーラム」で講演し、資金不足で経営破たん寸前に追い込まれた双竜自動車の再建を図る方針を示すとともに、ハイニックス半導体については海外売却を回避する考えを明らかにした。
チェ長官は講演の中で、「双竜自の再建を前提に、さまざまな支援策を関係機関と協議している」と述べた。双竜自は現在、新車開発と運転資金として、債権団に1000億ウォン(約80億円)の緊急支援を求めたが、債権団が担保の追加差し入れを要求しており、資金が底を突いた状態となっている。このため、新車開発スケジュールに支障が生じ、工場も稼働中止の危機に直面している。
チェ長官は「双竜自の再建に向けた最大のカギだった労使対立問題が解決したことを受け、新車開発のための資金支援などを関係機関と協議中だ」と述べた。これに関連し、知識経済部の関係者は「双竜自の単独再建は困難で、資金支援に加え、外国企業を対象に同社を買収するパートナーを模索している」と述べた。
一方、外国資本による買収説が流れているハイニックス半導体に関し、チェ長官は「技術流出の懸念があるため、経営権を外国資本に譲渡してはならない」と一線を引き、同社の売却を急がない姿勢を示した。その上で、チェ長官は「思い切った投資が必要な半導体産業で、債権団の管理下にあるハイニックス半導体が世界2位の規模であることは奇跡だ。国内で買収先を探すことは困難だが、早期に売却が成立するよう方策を探りたい」と語った。
チェ長官はさらに、外国資本による投資が伸び悩んでいる「経済自由区域」の活性化について、「国内の大企業を経済自由区域に誘致し、外国資本を呼び込むプランを考えている。医療・教育分野で営利活動に制約があるが、これでは外国企業はすんなり入ってくるはずがない」と述べ、現実を踏まえる形で営利活動を保障していく方針を示した。
このほか、大企業が小売業、外食産業を席巻しているとの指摘があることについて、チェ長官は「人為的に大企業の事業進出を制限するのは望ましくないが、中小・中堅企業が大企業と競争できるよう育成策を講じたい」と説明した。
- チェ・ギョンファン知識経済部長官は12日、ソウル市中区のロッテホテルで開かれた「朝鮮経済フォーラム」で、双竜自動車とハイニックス半導体の処理方針について言及した。/写真=李泰景(イ・テギョン)記者
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