次期韓銀総裁、有力候補に4人取りざた
今月末で任期切れとなる李成太(イ・ソンテ)韓国銀行総裁の後任選びが秒読み段階に入った。大統領府(青瓦台)の朴先圭(パク・ソンギュ)報道官は12日、「(人選を)23日の国務会議(閣議)で決定するため、現在候補を絞り込み、検証を行っているところだ。2-3日後には大枠が見えてくるのではないか」と述べた。
大統領府の関係者によると、任命権者の李明博(イ・ミョンバク)大統領は、2008年の金融危機発生以降、中央銀行の役割が徐々に変化している世界的な流れを受け、韓銀に新風を吹き込むことができる適任者を選ぶのに苦心しているという。同関係者は「金融市場とマクロ経済全体をチェックする中央銀行の安全弁としての役割が強まっている。韓銀の改革を主導できるリーダーシップと専門性を持つ人物が優先される」と語った。また、今年11月にソウルで開かれる主要20カ国・地域(G20)首脳会議に合わせて開かれる中央銀行総裁会議などを取りまとめることができる国際的見識も必須条件となる。
与党や金融界では、高麗大総長を務めた魚允大(オ・ユンデ)国家ブランド委員長、企画財政部長官を経験した姜万洙(カン・マンス)国家競争力強化委員長兼大統領府経済特別補佐官、財務部官僚出身の金鍾昶(キム・ジョンチャン)金融監督院長、李明博政権初期に経済首席秘書官を務めた金仲秀(キム・ジュンス)駐OECD代表部大使などが有力候補として挙がっている。4人とも韓銀出身者ではない。
歴代の韓銀総裁は、韓銀出身者と非韓銀出身者が交互に務めてきた。李成太現総裁が韓銀出身者のため、次期総裁は非韓銀出身者が有力視されている。非韓銀出身者といっても、これまでは韓銀に勤務したことがあるか、関連業務の経験があるケースが大半だった。今回候補に挙がっている4人では、魚允大、金鍾昶の両氏が金融通貨委員の経験者だ。
4人のうち特に有力視されているのは魚允大氏だという。姜万洙氏は「代案」として名前が挙がっているが、本人の就任意思は強くないとされる。金仲秀氏も無難な人選だが、OECD大使として赴任して1年半しかたっていない点がネックとなっている。
韓銀出身者では、副総裁経験者の朴哲(パク・チョル)リーディング投資証券会長に対する職員の信望が厚い。李柱烈(イ・ジュヨル)現副総裁の名前も挙がっているが、いずれも任命の可能性は低いとみられている。
朱庸中(チュ・ヨンジュン)記者
朴淳旭(パク・スンウク)記者
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