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【集う】台湾独立建国聯盟日本本部 50周年記念会 (2/2ページ)
「台湾はいよいよ沈むのか? はっきり申し上げる。台湾はそんなに柔ではない」。演説に立った黄主席はこう切り出した。実際、与党・中国国民党の失速を背景に民進党は昨年来、統一地方選などで連戦連勝。党勢の立て直しに動き出した。民主化の過程で台湾社会に根付いた「台湾人意識」は後戻りできず、2012年総統選に向けて民進党の推進力になるという。
だが、黄主席は同時に「目指すべきは政権獲得だけではない。大切なのは何をするかだ。失敗に学び、慢心してはならない」と楽観論を戒めた。続いて登壇した聯盟中央委員の宗像隆幸氏も「独立主権国家とは独り善がりであってはならない。世界が認めて初めて実現する」と表情は険しい。次期総統選まで2年。設立から半世紀を迎えた連盟は、まさに正念場を迎えようとしている。(長谷川周人)