ネットゲームに熱中、赤ちゃんを放置死(上)

女の子を育てるゲームに熱中し現実逃避

イラスト=イ・チョルウォン記者
 インターネットのロールプレイング・ゲームに熱中するあまり、実の娘を放置し餓死させるという事件が起こったが、この非情な両親が熱中していたのは、ネット上で女の子を育てるゲームだったことが分かった。

 京畿道水原西部警察署は4日、娘を餓死させた容疑で、父親のA容疑者(41)と、母親のB容疑者(25)を逮捕した。A容疑者夫妻は、水原市勧善区の家賃20万ウォン(約1万6000円)の半地下室に、生後3カ月の娘を部屋に置き去りにしたまま、近くのインターネットカフェで毎日12時間以上もオンラインゲームに没頭し、娘を餓死させたという。警察の説明によると、夫妻は2008年、オンラインゲームを通じて知り合った人の紹介で結婚し、同道楊州市にあるB容疑者の実家で生活していたという。だが昨年6月、2250グラムの未熟児として生まれた娘が、病院で1カ月間治療を受けたにもかかわらず、健康状態が好転しなかったため、同年9月に水原市へ引っ越した。

 夫妻は娘の健康状態が好転しなかったため、ネットカフェに行く前と帰ってきた直後に粉ミルクを飲ませるだけで、あとは放置し続けた。そして、昨年9月24日朝8時ごろ、娘が死んでいるのを、ネットカフェから帰ってきた母親のB容疑者が発見し、警察に届け出た。娘があまりにもやせ細っているのを不審に思った警察が、国立科学捜査研究所に解剖を依頼したところ、A容疑者夫妻は逃亡し、B容疑者の実家などに5カ月間潜伏した末、今月1日に検挙された。

 警察は、「A容疑者夫妻は定職を持っていなかった上に、生まれてきた娘も健康状態が良くなかったため、生きていく意欲を無くしたようだ。オンラインゲームに依存して現実から逃避し、結局は娘を死なせるという罪まで犯した」と話した。

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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