日本で刑務所の高齢化が問題に

 超高齢社会(高齢化率21%以上)に突入した日本で、刑務所の高齡化が新たな問題として浮上している。高齢者の人口が増えると同時に、高齢の受刑者も増えていることに加え、家族に見捨てられた高齢の受刑者は仮釈放もままならず、満期まで服役させるケースが多いためだ。

 毎日新聞は7日、「2009年、満期で出所した受刑者の数が、仮釈放された受刑者の数を初めて上回った。増え続ける高齢の受刑者の場合、社会に安定的な受け入れ先がなければならない、という仮釈放の基準を満たせないことが多いためだ」と報じた。同紙によると、日本では08年現在、受刑者全体に占める65歳以上の高齢者の割合は7.2%で、10年前の1998年(3%)に比べ、2倍以上にも増えたという。

 だが、65歳以上の受刑者の仮釈放率(出所者全体に占める仮釈放者の比率)は27.8%で、受刑者全体の仮釈放率(50.1%)に比べはるかに低い。出所後の安定的な居場所を確保できない受刑者は、たとえ仮釈放に必要なほかの基準を満たしていても、満期まで服役せざるを得ないためだ。

東京=鮮于鉦(ソンウ・ジョン)特派員

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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