リコール:トヨタが反撃、ETCS公開検証実施へ
深刻なうつの症状など、人事記録を公開
聴聞会の証人の欠点にも言及
大規模なリコールへの対応に追われているトヨタ自動車が、反撃の刃を抜いた。
米紙ウォールストリート・ジャーナル、読売新聞、日本経済新聞が7日付で報じたところによると、トヨタは今週中に公開検証を行い、自社の車の電子制御システム(ETCS)には何ら問題がないことを主張するとともに、自社を批判した人々の信頼性を攻撃するという。
トヨタは、8-9日に行う予定の記者会見とディーラー向け説明会で、攻勢に転じる構えだ。トヨタの関係者は、「わたしたちを批判する人々と、正々堂々と勝負すべき時だ。この席では、これまでになかった強力な防御がなされるだろう。今後は攻撃的に対応していく、という意味でもある」と語った。
トヨタはまず、ETCSの公開検証を実施するとしている。米国議会からの追加の資料提出要求に応じる措置だ。トヨタは、これまで3回にわたり開かれた米国議会上院・下院での聴聞会で、一貫して「ETCSには何の問題もない」と主張してきた。トヨタの豊田章男社長も、「電子系統には問題がないと確信している」と語った。しかし、米国議会およびメディアは、トヨタがETCS問題を隠ぺいしようとしているとの疑いを指摘してきた。とりわけ、先月23日に行われた議会の公聴会で、デビッド・ギルバート南イリノイ大教授が、「トヨタのETCSは車の誤作動をチェックすることができない」と証言した後、疑惑はさらに増幅された。
しかしトヨタは8日、ギルバート教授の証言は非現実的で、聴聞会当日に公開されたものであり、検証されたものではないと反論する姿勢だ。トヨタの関係者は、「ギルバート教授の主張は、でたらめなお遊びのようなもの」と語った。トヨタは、ETCSの公開検証にスタンフォード大自動車研究所など外部の専門家らを立ち合わせ、ギルバート教授の主張を覆す計画だ。
さらに、聴聞会の証人らに対する欠点の指摘にも乗り出した。トヨタは、米国議会による調査で会社の内部情報を漏らした、同社のディミトリオス・ビラー元法律顧問の人事記録をメディアに公開した。この資料には、ビラー氏が深刻なうつの症状を抱え、低い業務評価を受けていたと記載されている。ビラー氏とトヨタは、それぞれ不当解雇と内部機密漏洩をめぐり双方を訴えている。
トヨタはこうした反撃に出るのに先立ち、日本で社員や販売店との結束を固めた。トヨタは今月5日午前、本社がある愛知県豊田市で、社員・販売店の代表ら2000人余りが参加する「オールトヨタ緊急ミーティング」を行った。この席で豊田社長は、米国議会の聴聞会で証言した内容などを説明し、消費者の信頼回復のために努力しようと呼びかけた。豊田社長は、自ら聴聞会に出席した先月24日を、「トヨタ再出発の日」と銘打ち、「トヨタが変わったということを顧客が実感できるようにしなければならない」と語った。
李仁黙(イ・インムク)記者
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