サッカーW杯:許監督が語る「本大会で生き残る方法」(下)
「ギリシャにはスピード、アルゼンチンには組織力で対抗」
2番目の対戦相手、アルゼンチンについては、現実的な個人技の差を認めるべきだと語った。「アルゼンチンはB組はおろか、世界最強チームであり、世界のサッカー専門家たちは、韓国が何点取られて負けるかを予想するだろう。客観的に見てそれが現実」と実力差を認めた。だが、許監督は「サッカーは1対1でやるものではなく、11対11で戦うもの。そこに可能性を見いだせるかもしれない」と語った。組織力で勝負すれば、可能性はいくらでもあるという指摘だ。「韓国は11人で相乗効果を生み出せると思う。そうすれば、アルゼンチンが相手でも持ちこたえられる」
1次リーグ最後の対戦相手であるナイジェリアは、今年1月のアフリカ選手権で不振に終わり、シュアイブ・アモドゥ監督の解任劇にまで発展した。これについて許監督は「大会での低迷ぶりだけを見ると、韓国が勝てないチームは一つもない」と言いながらも、「アフリカの選手は生まれつき身体能力に優れている。アフリカ選手権でちょっと右往左往したからといってあなどれない。ナイジェリアの選手はほとんどが欧州各国のリーグでプレーしており、個人技、柔軟性、バネは格別。自分の選手時代を振り返っても、東洋人とは根本的に違う」と語った。許監督はナイジェリアについて、「強いが、韓国が恐れる必要はない」と話した。アフリカのチームは特に、コンディションに大きく左右され、韓国が冷静に弱点を突いていけば、十分に勝ち目があるということだ。
許監督は「最近1試合の勝敗だけでは結果は分からない」と語り、相手チームに対する勝利の公式を導き出すことには慎重になった。そう言いながらも「3カ月間、相手の変化を追いながら韓国の持ち味を生かしていけば、いい結果が出ると思う。サッカーボールは丸い(だから勝敗はどちらに転ぶか分からない)」と自信をのぞかせた。
キム・ドンソク記者
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