一方、国交省に呼ばれた社長と会長は9日、前田隆平航空局長に「申し訳ありませんでした」と謝罪したものの、記者団から「なぜCAの交代を認めなかったのか」と問われても一切答えなかった。スカイマークの広報担当は「CAの体調を確かめたうえで乗務させた。機長を交代させ、欠航を避けた判断は当時としては正しかったと思っているが、国交省の指摘を厳粛に受け止める」としている。
元機長で航空評論家の前根明さんは「CAはサービス要員であると同時に保安要員。万が一を考えて交代を指示した機長の判断は妥当だ。経営者が権威をもって、安全を封じ込めるような体質は改められるべきだ」と話している。