記者会見で笑顔を見せる元横綱朝青龍=ウランバートル市内のホテル(共同)
暴行問題の責任を取って2月に引退した大相撲の元横綱朝青龍(本名ドルゴルスレン・ダグワドルジ)は11日、引退後初めてモンゴルに帰国、首都ウランバートル市内で記者会見し、日本相撲協会について「悪口は言いたくないが、気に入らない要求もたくさんあった」と述べ、現役時代に多くの不満を抱えていたことを明らかにした。
朝青龍は、1月の初場所中に起こした一般人への暴行問題について「暴行は一切していない」と述べた。格闘技への転身もうわさされている今後の去就に関しては「今のところ具体的には何も考えていない」と述べるにとどまった。騒ぎを起こしたことへの謝罪などの言葉はなかった。
「引退は後悔していない」と強調する一方で「一部に私を辞めさせようとした人もいたのは事実だ」「30回以上、優勝できる体力と精神力はあったと感じていた」などの恨み節も。
会見では黒いモンゴルの民族衣装を着て、まげを結った正装姿。時折笑顔を浮かべながら、100人近く詰め掛けた報道陣の質問に答えたが、日本人記者の質問は受け付けなかった。
12日にエルベグドルジ大統領を表敬訪問する方向で調整している。18日に日本に戻る予定だという。
(2010年3月11日)