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岡田オリックス、Vへ巨人・高橋獲得へ

 オリックス戦の三回、高橋由が右前へ安打を放つ=京セラドーム
 オリックス戦の三回、高橋由が右前へ安打を放つ=京セラドーム

 オリックスが、巨人・高橋由伸外野手(34)の獲得を視野に、水面下で調査に乗り出していることが12日、分かった。手薄な左の外野手を探す岡田オリックスが白羽の矢を立てたのが厳しい定位置争いを強いられている高橋。木佐貫‐高木のトレードを成功させている岡田監督と巨人・原監督が“第2の友情トレード”を成立させる可能性が出てきた。

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 岡田オリックスが、超極秘補強プロジェクトに乗り出していることが明らかになった。狙うは、打力のある左の大型外野手。その獲得候補の筆頭に、巨人・高橋がリストアップされた。相手がビッグネームだけに、球団内でもトップシークレットとして位置づけられており、今後の調査も、慎重に進められる。

 選手層の厚いオリックスだが、右打者に偏る傾向がある。特に外野の左打者は坂口、大村と、両打ちの赤田くらい。レギュラーの坂口は問題ないが赤田はここ数年シーズンを通しての活躍はない。大村もケガがちとあって、左打者のさらなる補強が課題となっていた。

 一方の巨人も選手層は厚い。レフト・ラミレス、センター・松本、ライト・亀井のレギュラーに加え、新人の長野がキャンプから猛アピールを続け、ベテラン谷も健在。いくら実績のある高橋でもここを勝ち抜くのは至難の業。首脳陣は当面の間は高橋を一塁で起用する方針。この日のオリックス戦にも8番・一塁で先発出場した。豊富な戦力を保持する巨人だからこそ高橋獲得のチャンスがあると見ている。

 また巨人入団から13年目を迎える高橋は、巨人の幹部候補生でもある。オリックスでは、かつて阪神の幹部候補生だった岡田監督が、現役最後の2年間プレーし、引退後には指導者生活をスタート。当時の仰木彬監督の下で“帝王学”を学んだ実績もある。

 高橋は昨季出場はわずか1試合にとどまり、9月には腰の手術を受けた。今年の春季キャンプは別メニュー調整も検討されたが、ほかの選手と同じ通常メニューをこなし、復活への道を歩んでいる。

 オリックスは新外国人のバイナム内野手が入団し、支配下選手は65人となった。村山球団本部長は、開幕は現有戦力で迎える方針を示したが「シーズンでは、また何が起こるか分からない。岡田監督とタッグを組んでがんばっていきたい」と話した。

 金銭面や、交換要員、高橋が巨人と結んでいる複数年契約など、乗り越えるべきハードルは高い。だが、岡田監督就任後の昨年12月には、原監督との間で木佐貫‐高木の交換トレードを成立させた。今季中に第2の“友情トレード”が電撃成立する可能性は十分にある。

(2010年3月12日)





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