外国人研修、444件の不正行為 法務省、2割減法務省入国管理局は12日、外国人研修・技能実習制度をめぐり、昨年、全国360の企業・団体で計444件の不正行為があったと発表した。 企業・団体数は452と過去最悪だった2008年より約2割減少したが、景気後退で受け入れ数も減っていることを考慮すると、劣悪な労働環境によるトラブルが相次ぐ実態は変わっていないとみられる。政府は今年7月から労働関係法令の適用範囲を広げるほか、悪質な不正行為をした受け入れ機関へのペナルティーを強化する。 入管局によると、不正件数は549件から444件に減少。内訳は、賃金不払いや危険な作業といった「労働関係法規違反」が123件と最も多く、次いで、土日や夜間に勤務させる「所定時間外作業」121件、受け入れ先とは別の企業で作業させる「名義貸し」96件だった。業種別にみると「繊維・被服」110▽「農業」63▽「機械・金属」43―だった。 【共同通信】
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