プリウス、本当に急加速? 米ドライバーに疑惑浮上【ニューヨーク共同】米カリフォルニア州で起きたトヨタ自動車のハイブリッド車「プリウス」が急加速し減速しないとされるトラブルをめぐり、米メディアは12日までに、この車を運転していた男性の行動に疑惑が浮上していると相次いで伝えた。一部のジャーナリストは「でっち上げだ」と指摘している。 男性は同州サンディエゴで8日、警察に通報。駆けつけたパトカーがプリウスの前方に立ちふさがる形で強制的に停車させ、全米でその映像が大きく報じられた。 男性は通報でブレーキを踏んでも加速し続けたと訴えたが、プリウスはアクセルとブレーキを同時に踏むとエンジン出力を低減する仕組みが導入されており、男性が主張した現象は構造上起こり得ないことが判明した。 タイヤへの動力の伝達を遮断するため、ギアの位置をニュートラルに変えるように警察が繰り返し求めたにもかかわらず、男性は無視し続けた。この点について、事故を誘発しようとしていたとの疑念も持ち上がった。男性が金銭に困っていたとの報道もある。 事故直後にトヨタを訴える意向を示していた男性は12日までに「訴えるつもりはない」と話した。 【共同通信】
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