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学習院院長が胸中を吐露
「ご家庭で直していただかないと…」
(週刊朝日 2010年03月19日号配信掲載) 2010年3月12日(金)配信
「乱暴な児童」と言われた子どもも、心に負担を感じているに違いないと思います。
会見での発表に至る経緯について、どこまでが野村の発意で、どこまでが違うのか。真実はわかりません。ただ、野村が勝手にやっているだけではないでしょう。野村は、こうも話していました。
「波多野さんが言うみたいに、普通の子と同じようにしてくれ、とは確かに皇太子さまも言った。しかし、普通の子なら危険と思わないことを、愛子さまは危険と思ってしまうんだよ。そういうふうに育っているんだから」
愛子さまは、本当にいい子ですよ。頭も運動神経もいい。礼儀も正しいし。まあ、ちょっと、人にすぐに頭を下げないとか、ニコッと笑わないなんてことを口さがなくいろいろ言う人はいるのでしょうね。 そういうのも、野村はすごく意識している。だから、「ありがとうございました」はすぐに言うといい、など愛子さまを気にかけている。
波多野氏は、「野村東宮大夫には何度もこう伝えている」と慎重に言葉を選ぶ様子を見せながら、続けた。
愛子さまが、怖がるとか怖がらないという問題は、これは東宮サイドで是正してもらわなければ……。
わんぱく坊主を見て怖がっちゃうような環境で育てられているわけですから、それは学校が直すというよりも、ご家庭で直していただかないといけない。それに合わせて、愛子さまが登校できるようにこちらも協力していきます。
僕もずっと学習院で、今の陛下の二つ上の学年です。陛下もいろいろな環境になじんでいったんですよ。高等科のとき、全校生徒が野球の試合の応援に駆り出された。そのときに上級生が、陛下をあだ名でもって、
「チャブ、ちゃんとやれよ」
としかり飛ばしていた。
愛子さまは直系の皇族だけに、他の内親王方より不自由な面は多いでしょう。しかし、異なる環境で違う体験をするのは、彼女にとってもよい人生経験になると思うのです。 構成 本誌・永井貴子
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