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学習院院長が胸中を吐露
「ご家庭で直していただかないと…」
(週刊朝日 2010年03月19日号配信掲載) 2010年3月12日(金)配信
3年次にあがる4月にクラス替えがあります。愛子さまは「乱暴な子と同じクラスになるのではないか。お友達と離れたらどうしよう」と、不安に思ったかもしれません。他の子の場合ならば──クラス替えの配慮は普通はしません。特別扱い、と言われればそうかもしれない。初等科に指示するつもりはありません。しかし、愛子さまは、あれだけ不安を抱えている。個人的な思いで言えば、クラスを別にという配慮はあってもいいのではないかと思うのです。
今回の騒動は東宮大夫の発表で始まった。なぜ数日間の欠席が発表されたのか。
毎週金曜日の東宮大夫の定例会見では、「愛子さま、○曜日は風邪で欠席」などと皇太子ご一家の動静が必ず記者に伝えられる。
愛子さまは前の週は風邪で休んだ。今週は火曜日は登校していて風邪では無理があるし、嘘になる。野村の立場では説明せざるを得なかったのでしょう。
野村東宮大夫は会見の場で、対象の児童を特定し非難するような表現を用いた。
〈同じ学年の別の組に、乱暴なことをする児童たちがおりまして、宮さまを含め、ほかの児童に乱暴していることが原因であるということが判明しました〉
この表現には波多野氏も違和感を抱いたという。
この文言で発表しますという内容の文書が、東宮の侍従職から僕の自宅にファクスで送られてきました。僕がそれを目にしたのは、野村の会見当日、5日の朝でした。
僕らは文章を直すという立場にはなく、一方的に受け取るだけ。ですが、僕も初等科も、それを見て、少なからず東宮職に失望を覚えた。なぜなら、あの文章の印象では、愛子さまを含め他の児童が乱暴を受けている、と受け取られてしまうからです。
「あの表現はちょっと変じゃないか」と異を唱えましたが、野村は、困ったように話すばかりでした。
「愛子さまがそう言っている話なんだから、しょうがないじゃないか」
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