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学習院院長が胸中を吐露
「ご家庭で直していただかないと…」
(週刊朝日 2010年03月19日号配信掲載) 2010年3月12日(金)配信
愛子さまがご両親へ理由を話したのか、お供へ話したのかは、わかりません。確かなのは、東宮職の人間が7、8人のお友達に電話で確認したということです。
「問い合わせたところ、他の子どもも、乱暴な子がいて危険だと思っている」
そう東宮職は言うんです。
「サンデー毎日」(09年10月4日号)で記事になったように、昨年6月に初等科で、騒ぎが起こったのは事実です。隣の組で男の子が女の子の顔を鉛筆で突き、芯が彼女の顔に入ってしまったというものでした。だが、この事件は愛子さまの不安にはつながっていないようです。
騒ぐ児童がいるというので昨年、学習院常務理事の東園基政が初等科を見に行きました。東園から受けた報告によれば、確かに暴れん坊が2、3人おり、それに追従して騒ぐ子どもが数人います。しかし、その男の子らが愛子さまや他の子どもをターゲットにしていないことは確認済みですし、野村も認めています。それに愛子さまが思い出して不安を感じた「暴力行為」といっても、誰かを殴ったり、泥棒をしたわけではない。
「廊下を走る、大声でしゃべる、かばんを投げる、という子どもは、世間ではどこにでもいるんだよ」
そう、野村にも話したし、他の子は休んでいません。野村も苦しい立場なのでしょう。しょうがないじゃないか、と繰り返すばかりでした。
「他の子はそういう状況に接しているかもしれないが、愛子さまは接していない。愛子さまは、怖いと思う度合いが強いのだから」
たとえそうであっても、いろんな経験をなさるのは愛子さまにとって悪いことではないと彼には伝えました。
愛子さまを学習院にお預かりする際、皇太子さまは、はっきりこうおっしゃいました。
「愛子に対して特別扱いはしないでほしい」
同時に僕も同じ考えだとお話ししました。
愛子さまに対する乱暴な行為が現実に存在するのならば問題ですが、違うようです。静かな子ばかりを集めて囲まれているのはかえってよくない、と思うのです。
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