望 〜都の空から
東京の魅力や四季の彩り、さらに課題も空撮で紹介します
【経済】トヨタ急加速「米ABCが映像操作」 停止中の車で撮影2010年3月13日 12時24分 【ニューヨーク=阿部伸哉】トヨタ車の急加速問題をめぐる報道で、米ABCテレビは12日までに、AP通信に対して電子制御システム欠陥の可能性を報じたニュース番組で、急加速の映像効果を狙って「誤った映像編集」を行ったと認めた。8日に起きた「プリウス」の急加速でも、不審な点があるとの指摘が出始めている。 AP通信によると、ABCは2月22日に放送した「ワールドニュース」で記者をトヨタ車に乗せ、急加速を「再現」した。約2秒間、エンジン回転数が急激に上昇するタコメーターの映像を挟んだが、ABCは停止中の車で撮影したタコメーターと認めた。「動いている車の中ではうまく撮影できなかった」と説明している。 ABCはトヨタ車急加速問題の急先鋒(きゅうせんぽう)で、番組は「電子制御システムの欠陥」を実証する内容。トヨタ自動車は今月8日、公開実験を行って「自然状態では起こり得ない」と真っ向から否定した。 また、8日にカリフォルニア州の高速道路で起きた2008年型プリウスの急加速は、パトカーが並走して停止にこぎ着けた映像が全米に流れ注目を集めた。だがUSAトゥデー(電子版)は12日、プリウスのブレーキは強く踏むとエンジン出力を弱める仕組みとなっていると指摘。運転者の男性(61)が、自己破産していたことも挙げ、信ぴょう性に疑問を投げかけた。米国の自動車関連のブログでも「並走のパトカーが『ニュートラルに入れろ』と指示したのに、男性が無視したのはおかしい」などの書き込みが相次いでいる。 (中日新聞)
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