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雪崩、76歳不明 蔵王

2010年03月13日

 12日午後2時ごろ、上山市の蔵王連峰・熊野岳(1841メートル)と中丸山の間にある沢すじで、山スキーをしていた男性から「一緒に滑っていた仲間が雪崩に巻き込まれた」と110番通報があった。上山署によると、雪崩の規模は幅約50メートル、長さ約100メートルで、巻き込まれたのは白鷹町荒砥乙の無職梅津栄一さん(76)。梅津さんは、山形市漆山、無職千田勝郎さん(74)と2人でスキーをしていたところ、雪崩に遭って雪に埋まったという。千田さんにけがはなかった。

 2人は山形大学の山岳部OB。この日午前9時ごろから山形市の蔵王温泉スキー場でスキーをした後、蔵王ロープウェイで蔵王山頂駅まで登り、熊野岳を経由して、同スキー場黒姫ゲレンデまで滑り降りる途中だったという。千田さんは「後ろを振り向いたら雪崩が起きて、梅津さんの姿が見えなくなった」と話しているという。梅津さんの妻は「夫はほぼ毎日のように山に入り、蔵王連峰もよく行っていた。無事を祈っています」と話した。

 県防災ヘリなどが上空から捜索し、地元スキーパトロール隊員らが現場で救助作業にあたったが、見つからなかった。県警は午後5時半、日没が近づいたため、この日の捜索を打ち切った。13日朝から再開する。

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