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○ 予算委員会:自衛隊が合憲か否か答弁しない閣僚がいた



本日、予算委員会で質問。余談ながら、先週の予算委員会での質疑の模様が「ニコニコ動画」にアップされており、昨日の段階で、約4万件のヒットがあったとのこと。現政権の安全保障政策への関心の高さの表れであろう。

今日も先週に引き続いて、政府の防衛政策について質問をしたのだが、あろう事か、閣僚が「閣僚としての答弁を控える」との不思議な答弁が飛び出すなど、鳩山政権の曖昧さ、いい加減さが普天間基地問題を含む安全保障の混乱と混迷の一因であり、鳩山政権の安保政策が国民に不安だと感じさせていると、改めて実感した。

3月1日の衆院予算委員会で、額賀・元防衛相が「自衛隊は違憲か合憲か」と社民党の見解を質したところ、社民党党首である福島国務相は「違憲か、合憲かの結論が出ていない」との答弁。

改めて確認をしたところ、同様の答えであった。自衛隊員はこの瞬間も、陸に海に空に、国内、そして国外で、防衛大臣の命令で身体をはって国を守っている。それを与党の社民党が合憲か違憲か決めていないとは、「異常」の一言だ。

平成18年、社民党大会で「自衛隊は明らかに違憲状態である」とする宣言が採択されている。それから4年が経過したが、社民党の見解には変化はないようだ。

それならば、福島大臣に「閣僚として自衛隊は合憲と認めるか」と質したところ、「閣僚としての答弁は控える」との前述の答弁。

予算委員会は文字通り、国の予算を審議する場であり、その予算には防衛予算も当然含まれており、予算案を国会に提出するのにあたり、閣僚として署名しているはずなのだ。

自衛隊を合憲か違憲か答えられない閣僚がいては、国民も不安であろうし、自衛隊員もたまらないと思う。佐藤もイラクやゴラン高原に隊員と共に派遣されたが、何かあれば、政権与党が守ってくれると信じていた。その政権与党に自衛隊は違憲か合憲か判断していない政党が入っているのは、政権与党の中核の民主党の責任でもある。

北澤防衛大臣に、社民党の昨年の選挙のマニフェストに、国防や自衛隊についてどう書いてあるか、確認したかと問うたところ、「社民党のマニフェストは承知していない」とのこと。

自衛隊を違憲状態と言っている社民党と連立を組む時に、国家の基本である防衛政策について合意していない。またマニフェストすら読んでいないとは、正直、驚いてしまった。

実は、福島大臣は、参議院議員会館の5階に事務所があり、佐藤の部屋のお隣さんだ。そして2軒はさんで逆隣には、北澤防衛相の事務所がある。おふたりで、もっと話し合って、説得して、3党合意に国防・自衛隊が書いていなかったら、防衛大臣として鳩山首相に修正でも、新たな覚書を3党で作るべきだと進言するべきではないか。

また武力攻撃事態対処にあたって、閣議で署名するかと、福島大臣に聞いたが、「仮定の質問には答えられない」と答弁。法律は様々な事態を想定して法律が作られている。とくにこれらの法律は「最悪」の事態を想定して立法されているものだ。仮定の話と切って捨てては、法律制定の意味がない。国民の生命・財産を守ることに責任を有する閣僚としての姿勢を聞いたのだ。

結局、民主党の予算委員会理事の説得によって、自衛隊は違憲か合憲か、武力攻撃事態対処に際しては、鳩山内閣の閣僚として従うとの答弁をしたが、その間、幾度となく「答えられない」との答弁を繰り返し、何度も審議が中断された。

他にも、福島大臣には、非核三原則、武器輸出三原則、自衛隊によるPKO、海賊対処についても、聞いたが、民主党所属の北澤防衛大臣との「温度差」が感じられる。

今年は、防衛大綱が策定される年であり、このままでは、今までよりかなり後退した大綱になることを危惧している。来週は、外交防衛委員会、そして再び予算委員会で質問する予定だが、これらの問題については、改めて質していきたい。

全く話は変わるが、昨日の衆院安全保障委員会で、中谷・元防衛庁長官が「自衛隊員は国のために一生懸命頑張っている。彼の真意を忖度してあげてもらいたい」と、先月、「同盟関係は『信頼してくれ』などという言葉だけで維持されるものではない」と発言した陸自連隊長を注意処分にしたことを批判。

北澤防衛相が「首相の言葉への揶揄した」として処分し、「クーデターにつながる」とも述べていたことへの批判であったが、北澤防衛相は「自衛隊を賛美して甘えの構造をつくることが最も危険だ。自衛隊が頑張っているからすべてがいいとなれば政治の存在がなくなる。昭和の陸海軍の歴史でも明らかだ」と反論。

また中谷議員は「権威や懲罰では隊員を心から従わせることにならない」と述べたが、北澤防衛相ももっと、ご自分の部下たちを「信頼」したほうがいいのではないか。自衛隊は押さえつけておかねばと、権力や懲罰、そして人事で対処すれば、相互の「信頼」は生まれてこないのではないか。



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