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【社会】

輿石氏側、農地を無断転用 市が指導、解消せず

2010年3月12日 夕刊

 民主党の輿石東参院議員会長(山梨選挙区)と家族が自宅として使っている神奈川県相模原市相模湖町若柳の土地の一部が、農地の無断転用を禁じる農地法に違反して車庫などに使われていることが十二日、分かった。市農業委員会が昨年十月から、名義上の土地所有者である輿石氏の義弟に、農地へ戻すよう行政指導したが、違法状態は解消されていない。

 市農業委員会によると、自宅として使われている土地千二百九十八平方メートルのうち七百八十平方メートルは、一九七三年に農業振興地域整備法に基づく農用地の指定を受けた。この部分は義弟の名義で、農地法に違反し車庫や舗装路が整備され、庭石などが置かれている。残る五百十八平方メートルは農用地から外れており、母屋などがある。

 市農業委員会は義弟に昨年十月から計三回行政指導。しかし、一向に是正されないことから今年二月下旬に庭石や植木など生活に影響のないものから除去するよう求めた。義弟は「一度に是正できない。なるべく早い時期にできる所から直したい」と回答したという。

 違反使用は、相模原市と旧相模湖町が合併したことに伴い、二〇〇七、〇八年の農用地実態調査で判明した。

 輿石氏の義弟は「土地は姉(輿石氏の妻)にあげるから手続きはやっといてくれと言った。(輿石氏)本人に農業委員会の指導内容を伝えたら『指導に従う』と言っていた。今月中にも是正計画書を市農業委員会に提出し、庭石などは撤去することになっている」と話している。

 

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