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吉野家への一問一答大公開!
では、丁半コロコロから吉野家にぶつけた質問への一問一答をまるごと紹介しよう。今回の企画は、ことに吉野家の牛丼復活を糾弾しようとするものではなく、今後、僕らが安心して吉牛を食べるための「判断材料」を提示したいと考えたもので、その主旨は吉野家ディー・アンド・シーにも説明した上での回答だ。質問、回答は読者が公正に判断できるよう、全て原文のままで紹介する。 |
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【吉野家の回答】
吉野家で使用している牛肉は穀物肥育の牛のバラ肉です。オーストラリアも穀物肥育牛を生産していますので、『吉野家の牛丼』にも使用しています。オーストラリア産牛肉について、以前は総使用量の1%前後を使用しておりましたし、牛丼販売再開後も10%程度を使用しております。しかし、生産量が少ないため吉野家約1000店舗で牛丼販売のための充分な量が安定的に調達できません。 |
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【質問のポイント】
『家族に伝える牛肉問題』(光文社発行、白井和宏著)で、著者の白井和宏氏が「政府の方針は一貫してアメリカ寄りだった。「経済制裁」の発動をちらつかせるアメリカに服従し、アメリカ牛肉を欲しがる日本の食肉業界の利益を優先した。「食品の安全性」は二の次、三の次となったのである」と指摘するように、政治的な駆け引きの手段として、僕らの「安全」が犠牲にされてる疑念がぬぐい去れない。吉野家によると「吉野家の牛丼に必要な要件」を備えているのは、米国産牛肉に限るらしい。 |
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【吉野家の回答】
当社バイヤーが現地の加工工場に出向き、これまでと同様に生産・加工・流通工程の安全管理について継続的に、また頻度高く確認しておりますので、安全性には自信を持っております。尚、当社のホームページの『吉野家の牛丼 安全・安心 納得ツアー』の中でも同様のことを述べておりますので、ご参照下さい。 |
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【質問のポイント】
『BSEー米国産牛肉輸入再開問題』(農林統計協会発行、農政ジャーナリストの会編)のなかで金子清俊氏は「アメリカは自らを最小リスク国だと主張して、三〇カ月齢以上しか(特定危険部位を)除去していない。あるいは、BSEフリーの国であれば、まったく取らなくてよいのである。しかし、そこには大きな危険が隠れている」と指摘している。正直、そんなこと言われちゃうと消費者レベルではもうどうしようもない。せめて、吉野家が独自に毅然とした対策を実施しててくれればと…。 |
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【吉野家の回答】
吉野家は、牛肉のショートプレート(バラ肉)を中心に使用しています。また、飲食業を営んでおりますので、それ以外の部位を生産・加工・流通させることは困難です。 |
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【質問のポイント】
アメリカでは年間に日本の30倍ほどの牛が食肉用に処理される。大規模な工場でアメリカの業者任せにするのではなく「吉野家が丁寧な安全対策を施した工場があればいいじゃん」と、素人考えで思うのだが…。ちなみに、アメリカで処理された牛肉の多くは、ミートパッカーと呼ばれる業者によって、部位ごとにパッケージして出荷される。ショートプレートと呼ばれるバラ肉は、カルビや吉牛などに使われて日本で大人気。BSE問題発覚以前、日本に輸出される米国産牛肉のおよそ6割がショートプレートだった。 |
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【質問のポイント】
今回、最も聞きたかった質問である。そもそも、2003年12月に米国産牛肉が輸入停止となってから、吉野家では在庫が底を尽く2004年2月まで牛丼の販売を続けていた。当時、アメリカで発見された感染牛と同じカナダの牧場から輸入されたおよそ80頭の牛の流通経路が特定できず、政府調査団も米国産牛肉の安全性は「確認できない」と報告していたのにもかかわらずだ。また、2004年には日本の厚生労働省検疫所のサイトで「(米国内で)最も少なく見積もって12000人以上のクロイツフェルト・ヤコブ病患者が検出されず、公式統計に含まれない可能性がある」という恐るべき報告もなされていた。BSE感染牛を食べることで発病するクロイツフェルト・ヤコブ病の潜伏期間は、2〜30年といわれている。当時、吉野家がどのような根拠で在庫牛肉を「安全です」と確信したのか、ぜひとも聞いてみたい。 |
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【質問のポイント】
たとえば、アメリカ生まれの巨大ハンバーガーチェーンではオーストラリア産牛肉を使用している。子供相手の商売だから、安全性の高いオーストラリア産? と勘ぐりたくもなる。実際は、ハンバーガーには脂身の少ないオーストラリア産の安い牛肉が適していて、アメリカでも最近は牛肉の輸出量より輸入量のほうが多い状況になってるらしいけど。
※回答:吉野家ディー・アンド・シー企画室広報・IR担当 |
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