3月といえば、卒業式のシーズンです。しかし、卒業を目前にしながらいまだに就職先が決まっていない大学生の割合は「5人に1人」。内定率が過去最悪を記録したことがわかりました。
就職セミナーに参加する私立大学4年の大塚いくみさん(21)。卒業を来週に控えていますが、まだ就職先が決まっていません。
「卒業までには親にも安心させたかったので、就職も決まっていたかった」(私立大学4年・大塚いくみさん)
厚生労働省が12日発表した大学生の就職内定率は80%で、過去最低となっています。5人に1人がまだ就職先が決まっていないことになります。
先月、都内で開かれた大学4年生向けの就職説明会にもおよそ2400人が殺到しました。
「この問題は力を入れて取り組む大きな課題」(長妻 昭 厚労相)
前の年と比べた、内定率の落ち幅も今回は過去最大でした。
こうした事態を受けて、政府は今後、就職が決まらないまま卒業した人に対して、6か月程度の職業訓練を無料で受けられるようにするとしています。さらに、その間の生活費として月10万円を支給するといいます。
(Q.卒業式どんな気持ちで迎える?)
「卒業式の日に企業の合否の発表がある。はかまよりそっちが気になる。卒業式もその日の記念ですけど、就職は今後の人生の話なので・・・」(私立大学4年・大塚いくみさん)
厚生労働省は、ひとつ下の、来月、大学4年生となる人たちの就職活動も同じくらいの厳しさが予想されるとしています。(12日16:57)