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“軍関与”削除に抗議声明
更新日: 3月12日金曜日
千葉県の国立歴史民俗博物館が来週から始める展示で、沖縄戦の集団自決に関して「日本軍の関与」を示す記述を削除することが明らかになり、県内6つの団体が12日抗議声明を発表しました。
国立歴史民俗博物館の発表によりますと、今月16日から始まる今回の展示を巡っては軍の関与を含む集団自決の歴史的・社会的要因を列挙した記述が検討されたということです。
しかし最終的な記述は「犠牲者の中には、戦闘ばかりではなく、集団自決に追い込まれた人々もいた」となり集団自決に日本軍が関与した記述が削除された格好となっています。
この問題を受けて、子ども会育成連絡協議会など3年前の教科書検定意見に対する超党派の県民大会開催を呼びかけた6つの団体が県庁で会見し、抗議声明を発表しました。
声明では、「削除は沖縄県民の心を踏みにじるもの」と強く博物館側を批判し、迅速な改善を求めています。
博物館側では展示を開始した後で専門家による委員会を開き、今回の問題を受けて寄せられた意見について検討するとしています。
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