高校無償化法案をめぐって朝鮮学校を対象とするかどうかが議論となっていますが、11日に関西大学の李英和教授らが会見を行い、「無償化の適用は見送るべき」と主張しました。
「朝鮮学校の子どもたちのためになることというのは、お金をあげることじゃなくて、学校運営を民主的にして・・・」(関西大学・李英和教授)
11日に会見を行った李教授らは、朝鮮学校で使われている「現代朝鮮史」の教科書と朝鮮総連が作成した内部文書を公開した上で、「子どもたちに問題はないが、朝鮮学校には、学校が非民主的に運営されていて問題があり、無償化の適用は見送るべき」などと主張しました。
朝鮮学校では国語、日本史の代わりに「朝鮮語」、「朝鮮史」がカリキュラムに加えられています。李教授らは、高校三年生で週30時間の授業のうちおよそ4分の1の7時間が「現代朝鮮史」などで思想教育を行っていると指摘した上で、日本の高校に類する教育課程を持っておらず、また文部科学省の指導が届かない学校に無償化を適用するのは疑問だ、などと述べました。(11日16:50)
【訂正とお詫び】記事中、李教授の発言部分で、一時、「朝鮮学校の子どもたちのためになることというのは、お金をあげることですから」と表記されていましたが、正しくは「お金をあげることじゃなくて、学校運営を民主的にして・・・」でした。訂正するとともに、お詫びします。