米環境保護団体「シー・シェパード」(SS)のメンバーが侵入した日本の調査捕鯨船団の監視船「第2昭南丸」が12日午前10時45分ごろ、拘束したメンバーを乗せて東京港の晴海埠頭(ふとう)に着岸、東京海上保安部はメンバーの身柄引き渡しを受け、艦船侵入容疑で逮捕した。海上保安庁によると、日本の捜査当局が公海上で拘束した人物を逮捕するのは初めて。
逮捕されたメンバーは、SSの抗議船「アディ・ギル(AG)号」船長でニュージーランド人のピーター・ジェームズ・ベスーン容疑者(44)。
ベスーン容疑者には第2昭南丸に対する器物損壊や、強い臭気を放つ酪酸入り瓶を投げ入れて船員を負傷させた傷害の疑いもあり、同保安部は慎重に取り調べる。第2昭南丸は横浜港に移動、海保が実況見分する。(11:37)