(cache) 直接払い、完全実施先送り 出産一時金で厚労省方針 - 47NEWS(よんななニュース)
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  • 直接払い、完全実施先送り 出産一時金で厚労省方針

     厚生労働省は11日、出産育児一時金を公的医療保険から医療機関に直接支払う制度について、4月からの完全実施を先送りする方針を固めた。資金繰りの厳しい病院や診療所に対し1年間、実施を猶予する。昨年10月の導入時にも半年猶予していた。

     直接支払い制度は、妊産婦が出産費用としてまとまった現金を用意しなくてもすむよう、一時金を医療機関に直接振り込む仕組み。日本産婦人科医会によると、産科全体の9割弱で導入済みという。制度は来年3月末までの時限措置で、1年猶予により完全実施は凍結される形となる。

     また、医療機関への一時金の入金に約2カ月かかるのがネックとなっていることから、健康保険組合などに請求できる回数を月1回から2回に増やし、入金までの期間を短縮したい考えだ。

     産婦人科医会の全国調査によると、制度導入と同時に一時金は38万円から42万円にアップしたが、引き上げ幅を上回る形で出産費を4万円以上値上げした医療機関は48%に上る。制度の影響で資金の工面が難しくなり、経営が悪化したことが原因とされる。

      【共同通信】