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暴行否定!?協会批判!朝青龍、言いたい放題
ウランバートル国際空港に到着した大相撲の元横綱・朝青龍
Photo By 共同 |
暴行問題の責任を取って2月に引退した大相撲の元横綱・朝青龍(29=本名ドルゴルスレン・ダグワドルジ)が11日、引退後初めてモンゴルに帰国すると同時に日本相撲協会を批判した。首都ウランバートル市内で会見し、暴行についてもきっぱり否定。協会を批判したため10月3日に引退相撲を予定している両国国技館の使用許可が下りない可能性も出てきたが、一方でモンゴル国内では反日感情が高まり、“外交問題”にも発展しかねない情勢だ。
和やかに進んでいた帰国会見。しかし、地元記者から相撲協会に関する質問が飛ぶと、朝青龍は険しい表情になりモンゴル語でまくしたてた。「ルールが厳しかったので何か言える状況ではなかった。悪口は言いたくないが、気に入らない要求もたくさんあった」。自分の意思に反する形で引退せざるを得なかった無念さがにじんだ。
帰国した朝青龍を待っていたのは、モンゴル国民の盛大な歓迎だった。午後1時前、北京からチンギスハン国際空港に到着。出迎えた家族と抱擁を交わし、黒い民族衣装に着替えてVIP専用ゲートから登場した。「大横綱、朝青龍、お帰りなさい」の連呼の中、ファンと報道陣にもみくちゃにされ、警備員に護衛されて車に乗り込んだ。
中心部のスフバートル広場周辺で予定されていた報告会は、政府批判のデモが予定されていたため延期。それでも、朝青龍は会見で言いたい放題だった。約100人が詰めかけた会見は45分に及んだが、日本の報道陣の問いかけを「きょうはモンゴル語での会見なので断ります」と日本語でピシャリ。引退に至った1月の泥酔暴行問題を「男同士の口げんかはあったが暴行は一切していない」と完全否定した。騒ぎを起こしたことへの謝罪はなく「相撲を見る気がしない」「引退は後悔していない」と話す一方、「一部に私を辞めさせようとした人もいたのは事実だ」「30回以上優勝できる体力と精神力はあったと感じていた」などと現役時代からの不満をぶちまけた。
6日には大阪に出向き高砂部屋の後援会関係者に謝罪。10月3日に両国国技館で予定している引退相撲への協力を依頼した。だが、現在は仮申請の段階だけに、国技館を所有する協会への批判を繰り返せば反発を招くことは必至だ。武蔵川理事長(元横綱・三重ノ海)はこの日「話すことは何もない」としたが、若手親方は「そんなことを言っているのか…。信じられない」と絶句。ある中堅親方も「困ったものだ。協会で長く飯を食ったということを忘れている」とあきれ顔だった。
協会は21日に定例理事会を開催するが、その場で引退相撲に難色を示される可能性もある。生活指導部特別委員会委員のやくみつる氏(漫画家)も「(協会が)ここまでハードルを下げていたのにこのセリフかと思う。今までどれだけおめこぼしをしてもらっていたのか。協会は義理立てしてやる必要はない」と言い切った。公の場で暴行を否定したことで、事情聴取を示唆している警視庁を刺激する恐れもある。朝青龍は12日にエルベグドルジ大統領を表敬訪問し、18日にも日本に戻る予定だが、動向からは依然として目が離せない。
<朝青龍の会見要旨>
一、日本相撲協会はルールに厳しかった。自分の思い通りにやりたいこともあった。悪口は言いたくないが気に入らない要求もたくさんあった。
一、(一般人への)暴行は一切していない。
一、(今後の去就について)今のところ具体的には何も考えていない。
一、引退は後悔していない。
一、一部に私を辞めさせようとした人もいたのは事実だ。
一、30回以上、優勝できる体力と精神力はあったと感じていた。
一、今のところ相撲は見る気がしない。
一、(ウランバートルに住む)子供には会いたくてしようがなかった。
一、高砂親方には感謝の気持ちでいっぱいだ。
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