ホーム > リング > リング最新紙面記事

朝青龍、プロレス新団体3・21旗揚げ

 高砂部屋激励会であいさつ後、引き揚げる元横綱・朝青龍(6日、大阪市内)
 高砂部屋激励会であいさつ後、引き揚げる元横綱・朝青龍(6日、大阪市内)

 元横綱朝青龍(29)がプロデュースするプロレス新団体「MAP(モンゴル・アサショーリュー・プロレス)」が発足することが10日、分かった。旗揚げ興行は3月21日に東京・新宿FACEで開催。詳細は11日に都内で発表される。朝青龍は、引退の原因となった“泥酔暴行事件”で存在がクローズアップされた個人マネジャー・一宮章弘氏(31)を通して新団体に協力していく。この日は一宮氏とともに中国経由で母国モンゴルに向かったが、今後は現地の選手発掘などでも手腕を振るいそうだ。

  ◇  ◇

 「MAP」は性別やジャンルを超えた選手たちによって、広く多彩な世界をリングに描く「地図」という意味も込められているが、実は、そのものズバリ「モンゴル・アサショーリュー・プロレス」の略でもあった。

 関係者によると、現時点で朝青龍がプロレスラーとしてリングに上がる可能性はないが、興行内で予定されるさまざまな企画の中に「モンゴル相撲」というカテゴリーを設置。そこに現地の選手を発掘するなど、朝青龍がプロデューサー的な立場となって団体に“参戦”する方向で話が進められているという。

 同団体には、個人マネジャー・一宮章弘氏も参加。同氏は今年1月の“泥酔暴行事件”で自らが殴られたと証言した責任を取って一度は辞任したが、朝青龍にとっては側近中の側近だった。引退後、改めて同氏を専属マネジャーに採用し、現在も行動をともにしている。実際、この日の帰国に同伴したように信頼は厚い。その章弘氏が兄でプロレスラーの一宮章一とともに今回の企画を立てたことから、朝青龍の“プロレス参戦”は必然的な流れとなっている。

 当初、3・21旗揚げ戦では一宮兄弟がタッグを結成し、国内の某有名レスラー組と対戦予定だったが、当面は章弘氏が朝青龍とともにモンゴルに滞在するため、延期となった。そこで、一宮兄弟は改めて、朝青龍がスカウトしたチーム・モンゴリアンと対戦するプランを練っている。

 もちろん角界との関係は配慮し、長期的な視野に立って活動していく。近い将来、一宮兄弟VSモンゴル軍団が実現した暁には、“ボス”も来場し、指揮官としてリングサイドでさい配をふるうことになりそうだ。

(2010年3月12日)
Copyright(C) 2010 デイリースポーツ/神戸新聞社 All Rights Reserved.
ホームページに掲載の記事、写真などの無断転載、加工しての使用などは一切禁止します。ご注意下さい。
当サイトは「Microsoft Internet Explorer 4.x」「Netscape Navigator/Communicator 6.x」以上を推奨しています
Email : dsmaster@daily.co.jp