核ミサイル新規開発、米が8億ドル予算要求
2010年3月11日(木)3時5分配信 読売新聞
-PR-
【ワシントン=黒瀬悦成】オバマ米政権が議会に提出した2011会計年度(10年10月〜11年9月)の国防予算案の中で、戦略爆撃機から発射される核兵器搭載型巡航ミサイルの新規開発費用として約8億ドルを議会に要求していることが分かった。
オバマ政権が「核兵器のない世界」の実現を唱える一方で、核戦力の近代化を進めているものとして注目を集めそうだ。
新型ミサイルはLRSOと呼ばれ、2030年に退役が予定されている現行のAGM86B巡航ミサイル375基の後継となる。国防総省は、後継ミサイルに採用する技術の調査などに着手し、12年10月ごろに調達方針を正式決定する見通し。後継ミサイルは、現行のB52爆撃機、または開発が計画されている新たな長距離攻撃機への搭載が想定されている。
米国は、冷戦終結に伴い、核弾頭や、戦略爆撃機など運搬手段の新規開発を停止していた。