「今日はモンゴル語での会見だ」。11日、大相撲の元横綱朝青龍がウランバートル市内で行った記者会見。日本人記者から引退後初めてモンゴルに帰国した感想を問われると、日本語でぴしゃりと質問を遮った。
モンゴルでは国民的英雄で、引退をめぐっても「日本側の圧力」との見方があり、同情論も強い。日本では時に「品格」を持ち出され、メディアから厳しい質問攻めに遭ったが、母国での会見にリラックスした表情を見せた。
「私も人間だから、自分の思い通りにやりたいこともあった」などと、日本相撲協会への不満を吐露。引退の原因となった一般人の男性への暴行は否定し「今のところ相撲は見る気がしない」とも語った。
「(ウランバートルに住む)子供に会いたくてしようがなかった」と話し、子煩悩な父親としての顔ものぞかせた。(共同)