2010年3月11日 20時13分更新
宇野港と高松港とを結ぶフェリー航路をめぐる問題で、国道フェリーに続いて、四国フェリーも、11日航路の廃止届を取り下げました。
四国フェリーは少なくとも来年の3月末までは現在の1日22往復の体制で運航を続けるということです。
高松市に本社のある四国フェリーは国道フェリーとともに瀬戸大橋の大幅値下げなどに伴う利用客の減少などを理由に高松港と宇野港を結ぶ航路を今月26日をもって廃止することを決め、先月、四国運輸局に届け出ていました。
ところが、国道フェリーは今月4日に航路の廃止届を取り下げ、四国フェリーも11日午前11時に堀川満弘営業部長が四国運輸局の貞廣惠三海事振興部長に航路の廃止届を取り下げる文書を提出し受理されました。
四国フェリーの堀川営業部長は記者会見で、「従業員と協議を進めた結果人件費の削減などの合理化策について理解が得られた。このため少なくとも来年3月末まで減便などをせず、現在の1日22往復の体制で運航を継続することにした」と述べました。
四国フェリーによりますと来月からグループ会社で従業員を雇用することで、賃金体系を見直し、人件費などのコスト削減を進める方針で、これまでにおよそ9割の従業員が採用を希望しているということです。
四国フェリーが航路の廃止を取り下げたことで宇野港と高松港とを結ぶ航路を運航している2つのフェリー会社がともに運航を継続することになりました。